Script Debugger 4.0.2が出たが……

AppleScript書き必携と言われる開発用ツール「Script Debugger」の新版であり、従来のCarbonベースから大幅に書き換えられたバージョン4.0の2度目のマイナーアップデート「4.0.2」が登場した。 

http://www.latenightsw.com/sd4/releaseNotes.html 

作者のMark Alldritとは知らない間柄ではないし、かなりビシバシとレポーティングを行った結果、4.0.1という早い段階で日本語サポートがまともになった。 

…………にもかかわらず、自分は今日に至るもいまだScript Debugger 4.xへのアップデートを行っていない。 

       なぜか?  

冷静に考えれば4.xは3.xよりも機能が「落ちて」いるからだ。 

まず、Script Debugger自体をAppleScriptからコントロールできないのが×である。きょうび、Apple純正のスクリプトエディタですらスクリプタブルなのに、Script Debuggerがスクリプタブルでなくてどーするのだろう? 

さらに、自分で書いた(Script Debuggerコントロール用の)Scriptをメニューから呼び出して使うことができないのも×である。これは、作業の効率化のためには必須ともいえる機能である。 

メニューに関していえば、アナウンスどおりの仕様を満たしていないということもあげられよう。 

従来のバージョン3.x系ではメニューに出てくるファイル名称に日本語が使えなかったが、「バージョン4.xで修正する」(Unicodeベースで処理するので対応できる)という話で…………話自体は分かるのだが、機能自体が存在しないのではどうしようもない。 

どれもこれも、原因は分かっている。OSのメジャーリリースが行われるたびにやってくるUS Appleの素敵なプレゼント(世間では「バグ」と呼ぶ)のせいだ。ハイエンドスクリプターを悩ませ、仕事を遅滞させ、ノイローゼ一歩手前まで追い込む「不可解な挙動」の原因を作っているのはApple自身だ。 

# それでも、Classic Mac OSの頃に比べれば「不可解な挙動」の絶対数は減ったような気がする 

Script Debuggerに話を戻すと……スクリプタブル化機能についてはさておき、メニューからのコントロールについては問題山積である。メニューからコントロールして、作業中のScriptを保存しようとすると、エラーでアプリケーションが落ちてしまうのだ。 

これについては、Apple純正のスクリプトエディタ上で現象を確認している。メニューから呼び出したAppleScript側から容易にスクリプトエディタを落とせてしまう(そこまで機能を使い込んでいるユーザーは、世界中でもそうはいないようだが)。 

つまり、この調子では次期メジャーアップデートとなるMac OS X 10.5のリリース時までこのバグは治らないことが容易に想像でき……Script Debugger 4.xもそれまではメニューからのScript呼び出し機能を実装できない可能性が高い。 

これでは、Script Debuggerをアップデートする意義がまるっきりないではないか。 

せめて、Scriptの抽象化機能でも実装して……既存のモジュール同士をボックスや丸で表示し、相互の呼び出し関係を図示したり、全体を一歩引いた位置から編集(モジュールごとにつかめたりする)したりif文やループ部分を折り畳んで非表示にしたまま編集できたりするとよいのだが……。 

残念ながら、現状ではアップデートするほどのメリットを感じない。

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